インタビューノート 池上さんインタビュー
2005/12/26 @ 渋谷オフィス 本木・松島
◆ 概要
会員事業の次年度設計をする上でインタビューを実施。会員獲得に向けて、「ファンになる仕組み」をどのようにすればよいのか、ということについてヒアリング
池上さんは、アジアンヒールジャムというクラブ×国際協力というイベントを主催し成功させている。現在、大学四年生
◆ Key Findings/分析
ライトユーザーとヘビーユーザーを分けて、ライトにはブログ、ヘビーにはSNSと分けたほうがよい
池上さんは、PCをよくさわるので、WEB上でも十分手触り感がでる。
NGOに対し参加をしたいが、その参加の仕方がわからないということがネックになっている。スタッフとサポーターでは本来同じ目的に向けてがんばる同志だが、サポーター側ではそう感じにくい。そのGAPをいかにうめるかが重要。そういう意味で、かものはし人やかものはしSNSのように所属感を与えるものは重要だろう。
スタッフの情報というのがほしく、それは同志が何をしているのか、という観点から。
お金を払う、サポーターをする、ということが、単に財布ではなく、自分自身に誇りややりがいをもてるかどうかというある種の哲学的な意義を与えることができるか、気づいてもらえるかどうかが重要。
◆ メモ
(各ポイントについて、複数の選択肢を提示、順番をつけてもらった。ここで、1=すごくネガティブ、2=ややネガティブ、3=ポジティブ、4=すごくポジティブで各ポイントを評価)
共感する問題意識に関し
[NGOの戦略性やマネジメント力の弱さについて]:3:「支援の目的に向けて柔軟に対応するべし。例えばNGOと政府機関の連携をするなど。場合によっては企業とかもしれない。その中でNGOのポジショニングを明確にするべし。小さい所まで気を配れるなど」
[南北問題に自分が貢献できるのか疑問について]:2:「自分はクリアできている。友だちはみなそうかもしれない。自分の問題でいっぱいいっぱいな人は多い」
[NGOに参加したいが仕方がわからない]:4:「NGOの人は自分の生活を犠牲にしなければならないというイメージがあった。NGOの人と会員は同じ目的にむけて異なるコミットをしているはずだが、そこに大きなGAPがあると感じる人が多い。お金を寄付することも、とても大事な意味だと認識できないことがおおい。」「アジアンヒールジャムの参加者から『自分には関係ないことだと思っていたが、遊びに行き、(その参加費によって)子どもが前向きになれているということに、自分にほこりを感じた』と言われた。Changeをした。」「意見吸収の場があるとよい。ただ、言うだけだと、、コミットしていないのによいのだろうか、という支援者もいるだろう」
参加の仕方
[ブログ]:4:「時間が制限されないのでよい」
[SNS]:3:「交流するのはよいが、時間がとりにくい。自分で発信するのは時間がかかる」「自分はPCをよくさわるので、おもしろそうだな、とおもった」
[オフライン情報誌]:3「ネットを使わない世代にはよい。」
「オンラインでもよいが、例えば直筆のものなど、子どもたちの個性がでるものがアップされているとよい。
知りたい情報
[かものはしスタッフの情報]:3:「身近に感じられるかどうかが重要。今、NGOのスタッフは毎日何をやっているのか、なぞめいている感じがする」「あこがれがある。ふつうの人なのにやっていて、(自分もやれないか関心がある)」
その他:アジアンヒールジャムに関して
「アジアンヒールジャムでは、「現地の子どものメッセージ」「アーティストからのメッセージ」がありよかった。アーティスト、運営スタッフがかなり高い意識をもちひびきあっていた。レベルの高い空気が参加者に伝わっていた。連帯感」
「子どもたちのリターンがあったことも大きい。自分が遊ぶという行為によって、そうなったという感覚をもたせることができた」
本木/松島分析 ハコ感があって、同じものをみている感覚、所属している感覚を強く持たせることができたのが大きかったのではないか。